活動報告

コラム~第66回「大阪IR施設」

2025.6.30

大阪万博の隣接地にカジノができることはご存じだろうか。

今回万博に行って、その対象地の見学をしてきた。見学といっても、埋め立て地の更地になっている開発予定地を見ただけであった。2030年(令和12年)頃完成予定といわれている。現在、地下鉄中央線の最終駅が夢洲駅となっているが、その地下鉄夢洲駅の先に夢洲中央駅ができIR施設に直結することとなっている。

開発計画においては、大阪IR計画として、大阪府と大阪市が推進するカジノを含む統合型リゾート(Integrated Resort)のプロジェクトとなっている。

このリゾートは、カジノだけでなく、国際会議場、展示場、ホテル、多目的ホール、エンターテインメント施設、レストラン、ショッピングモールなどが一体となった大規模な観光施設となる。年間約1兆円の経済波及効果と、年間1060億円の税収を見込んでいる。

カジノについては、大阪府から土地を借りて運営会社が施設を建設し営業することとなっている。

そこで、その地代を決めるために鑑定評価が実施されたが、その鑑定評価の地代が安いとして問題となっている。鑑定評価では、特殊な案件であり、ディズニーランド等の地代事例を参考に決められたようである。

カジノのような特殊施設の地代においては、安く貸して、カジノ施設を建築してもらい、建物の固定資産税やカジノの運営に伴う法人税、消費税、地方法人税等の税金でビジネスとなることを考えると地代も安くして「金のなる木」として育てることも一案であり、そう悪くもないものかと考える。


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