活動報告

コラム~第14回「最近の世界のマンション市況」

2022.10.18

最近イギリスの不動産調査機関によると主要都市のマンション価格ランキングにおいて、1位香港、2位ムンバイ、3位北京、4位上海、5位ロンドンとなっていた。ニューヨークや東京が上位に位置していると思っていたら、世界の状況は変化していることに驚く。この原因としては、インドや中国においては、富裕者層が投資目的と税金逃れで不動産を買っているが多いらしいといわれている。アジアでは、ますます、貧富の差が激しくなってきそうだ。

ところで、韓国ソウルの高級マンションの価格が高騰している。韓国不動産院統計によると今年のソウル市内のマンション価格の平均が日本円で8000万円から1億円となったとの調査結果がでている。韓国での上場会社の平均給料は600万円くらいといわれているので、サラリーマンの年収の15年分前後の価格水準といわれる。

一方、日本では東京都心部の中古マンションの平均価格は6000万円程度となっていることから、韓国ソウルの不動産価格は、東京の1.6倍となっているわけである。東京の上場会社の平均給料は韓国の平均給料とほぼ同じ程度の600万円といわれているので、東京の中古マンションの価格はサラリーマン平均給料の10倍前後となっている。この価格水準が上限値といえるのではないだろうか。そうすると韓国ソウルのマンション価格は、バブル気味となっているといえそうだ。今後韓国の経済の状況からマンション価格はピークアウトする可能性が高い。


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